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2015-05-13
開けてビックリ!!
恐怖の「三」表示にてミッション脱着。
先ずミッションオイルを抜き
作業を進めて行きます。
スロットルボディー ハーネス
インタークーラー ダクト等
を外して行きます。
下からの作業に移ります。
マフラー ロアアームを外し
ドライブシャフトを抜き
エンジン半卸し
作業しやすくしていきます。
トルクス12のネジ9本
長さを確認しながら外して行きます。
小型ガレージジャッキー2台有ると
作業しやすくなります。
無事取外し完了。
作業中に「ポトッ」ノックピンが
落ちたと思っていたら
なんと ビックリ!!
折れて原型の無いボルトが!
初めて見ました。
ケース内も 無数の傷。
幸いクラックは無く
使用に問題無い状態でした。
オーナーに確認した所「昨年 クラッチ修理に出した」
との事でした。 確かにピボットは新しい
クラッチプレートも新しい。
なのに リリースレバーは
交換された形跡なし??
ボルト穴も綺麗なまま
謎は深まります・・・・
原因)ピボット交換した時に リリースレバーと取り外し
取り付けの際 ネジロック剤を塗布せずに仮組みし
規定トルクでの増し締め 確認不足と判断。
もし ネジがクラッチ内に入っていたら・・・・・
恐ろしい事に・・・・・
2015-05-09
視界広々 ショートステー
GW帰省中のお客様から
「視界を良くしたい」「ショートステーを考えましたが高いから」
「何とかして下さい。器用だからできるね!」
と挑戦状を頂きました。
実は 前々から商品化を考えて各社に見積りを頂き検討していた
ミラーショートステー!! ロット数で悩んでます。
失敗は許されない一発勝負!! やっちゃいますか!!
と言うことで開始。
①先ず ルームミラーの根元を握り回転して取り外します。
②ミラー本体とステー部分を握り ステーを押さえ倒すようにして
取外します。簡単に外れます。
③台座を用意して穴の位置角度を決めます。 ④ポンチでマーキングして1mmドリルで穴を空けて行きます。
⑤徐々にドリル歯を大きくして 5.5mmまで拡張して行きます。
黄色い部分から切断します。 ⑥切断した部分の頭部分をネジが飛び出ない様に10mmドリルで
加工していきます。 ⑦ ホームセンター等で同じピッチで20mm位長いビスを調達。
⑧ 切断して場所の周りを綺麗に整形します。
今回は時間が無かったので廃材でカバー代わりを作りました。
⑨ 作製したステーを車体にネジロック剤を塗布して取り付けます。
ステーにミラーを取り付ける時は押上げながら時計回りに回して
入れるとネジ緩みも無く簡単に入ります。 純正ミラーステーより60mm位 上昇し視界が広くなります。
台座は画像は有りませんが プラスティック製の襖ハンドルが
ピッタリで本体取り付け部を隠す事が出来ました。
部品代) ビス 25円
襖ハンドル 110円 200円弱で完成。
使用工具)ドリル 鉄のこ プラスドライバー
お客さんも大満足で大喜び!!
皆さん試してみて下さい。1時間位で完成します。
2015-05-07
夏に備えてAC点検。
GWを利用して帰省されていたお客様から連絡が有りました。
最近 エアコンが効かない?止まる?
「帰って来る時にガス補充したんですが・・・・」
「エアコンをSWを入れて 2~3分は冷たい風は出るのですが・・」
早速点検
メーターを繋ぎ点検してみると
ガスの入れ過ぎ。メーターを振り切る量。
先ず ガスを抜き正常値に戻し
10分間走行して頂き再度 測定。
ガス圧 ガス量も正常に戻り
「止まる事無く効いてました。安心して帰れます」
原因)ガスの量が多く ガス圧でコンプレッサーが止まってしまう。
(夏に備えての裏技。)
スマートがガラスの面積が大きい車です。
エアコンを快適に使うには。
先ず 窓全開で車内の空気を入れ替えます。
窓を全開のまま エアコンSWを入れ (ガラスマークまで上げる)
フロントガラスから冷して行きます。
ガラスから冷すことで 効率良く冷す事が出来ます。
エアコンは1年通して使用しましょう。
冬はエアコン ホットで。
エアコンを使う事で ガスを巡回させる事が出来ます。
ガス配管等に 詰まり防止になります。
ガス詰まりになると 高額修理になりかねます。
また ガス圧 ガス量正常でエアコンが効かない場合
ガス内に水分が有り 凍ってコンプレッサーが止まる場合も
有りますので ガスクリーニングする事もお勧めします。
梅雨時期 安全運転出来る様に 早目にエアコン点検
して準備しましょう。ワイパー交換も忘れずに!!
2015-05-04
スタッドボルト交換
冷感時エンジンをスタートすると「ビリビリ音」が確認でき
暖機すると自然となくなる。
エキゾースト取付部からの排気漏れ。
温まると鉄製のガスケットが膨張し隙間が無くなり 音が止まる。
スタットボルトの折れが原因です。作業開始!
第一関門
ここのボルトが最初の難関。
錆び付いて変形しているのが多い。
トーチで熱しトルクスを叩き込んで
一発勝負! 今回は見事 クリアー!
配管を丁寧に外して行きます。
プラスティックパイプ接続部を折らない様に
慎重に外し作業しやすい スペースを作ります。
外したガスケット確認すると
1番からの排気漏れが
はっきり分かります。
ボルトを確認すると
3箇所折れてました。
温めて交換の為に
取り外して行きます。
順調に外れていきましたが
最後の一本が
途中で折れました。
ドリルで1mmから穴を開け
徐々に穴を大きくしていきます。
貫通してシリンダーに傷を付けない様に
深さを確認しながら慎重に。
今回は意外と簡単に取れました。
いつもは苦戦します。
最悪の場合 ヘリサートが
登場する事も有ります。
一気に組上げて行きます。
クリーナーで清掃して行きます。
今回はキャブクリーナーを
使用してカーボンを除去しました。
最後にアクチュレーターの
ピンを新品に交換し完了
錆で破損すると ブーストが
掛からなくなり 走りません
排気漏れも完全に治りました。
2015-05-03
W220キーレス点検
以前からキーレスの調子が悪いと相談頂いて
GW中不在を利用しての修理預かり。
状況)調子が良い時がキーレスで開閉出来る
車体から50cm以内の距離。ほとんど毎日鍵で開閉。
キーレス電池は交換済み。スペアキー作製。
DASにて診断 フォルト無し。今日は機嫌が良くキーレス稼動。
みなさんから言われます。「ここに来ると 調子が良い?」
「何か持ってるよね?」 いえいえ 目で治しますから(笑い)
先ず 受光部と電源から点検開始
ルームランプの受光部を点検
部品取車と付け替えても問題なし。
はい 消えた!
トランク内のユニット点検。
電源もOK。
付け替えても問題無い。
はい 消えた。!
続いてリアシート下のユニット点検。
電源 ヒューズ異常なし。
はい 消えた !
運転席足元の電源点検
ここも問題無さそう。
はい 消えました!
今日はキーレスの調子が良く なかなか点検がうまくいかない・・・・
休憩を利用して 配線図と にらめっこ!! 時間だけが過ぎる
配線図をよく見ると ミラー部 トランク部の配線が
一本の配線に繋がるユニットがある?
「ど・こ・だ・・?」
現車の配線を確認しながら追っていくと
「まさか? 天井に行っているでは有りませんか」
どうしよう?
ワゴン車ではないので 天井内張りは簡単に外れないし
車が車 だけに傷を付ける事も出来ないし 汚せない。
内装は殆ど バラバラ状態 丸裸。組立てられるか心配な状態。
更に分解は続く。
天井内張りに隙間が出来 確認すると
有るでは有りませんか 大きいユニットが。
どうする? 本当にこれ?? 間違いないよね? (ちょっと弱気)
もう一度配線図を確認。やはり間違い無さそうで
作業開始。 太い手が 邪魔して作業が進まない。
腕の太さで 天井内張りに折り目が付かない様にする事が大変。
格闘すること 1時間 無事外れました。
これです。
部品取車の物と比べ抵抗を測定してみると
全然違います。 間違いなし。
意外と取外す時は簡単なんですが
取り付けとなったら 大変です。
手の感覚だけでネジ穴を探し
取り付けていきます。工具もラフに使えないので慎重に。
外した時の 倍以上の時間が掛かり無事取り付け完了。
全ての配線 バッテリーを繋ぎ TEST。 あれっ? ダメ?
確認すると ルームランプが点灯したまま。おかしいな・・・
原因追求。 発見! 簡単な原因でした。
内装バラバラ状態でドアゴムが挟まり
スイッチの妨げになっていました。ふっ・・ 一安心。
ドアを閉め ルームランプ消灯を確認しTEST。
先ず 運転席横 OK。
続いて1m 離れて・・・ OK。
距離を離していく。7m まだいける。
最初に比べると十分な距離で 大成功。
遠くでOPENにしてもドアを1分以内に開けないと
自動でロックが掛かるのでこれで十分!!
内装を組上げ開始。気が付けば 真っ暗。
キーレスも復活して 一安心。
明日は 排気漏れ修理!!
2015-05-02
メーター「三」マーク 点検
メーター内に「三」表示にて走不能で入荷
早速 DASにて診断。
「F」マークが表示されました。
内容を確認すると ミッション不良
ミッションを調整にて「三」表示が「N」に
変わり エンジンは掛かる様になりましたが・・
シフトをチェンジすると
「ドフドフドフ」と鼓動し再び「三」表示。
再び診断後 クラッチアクチュレーターを付け替え再始動。
状況変わりません。GW仕事決定!!?
(5 ,6は家族の日の為 休みます。すみません)
他にもSクラスのキーレス。Cクラスの車検。スマート車検
スマート排気漏れ ステアリング固着。色々と。
嬉しい限りです。がんばります。
2015-05-01
穴を空けないようにお願いします。
無事に消臭も成功し内装組上げ前の大仕事。
バックカメラ モニターの取り付け。
配線も出来るだけ隠すように努力しますが
一箇所だけ どうしても隠す事が出来ません。
何時も考えますが
良い知恵が浮かびません。
ここだけはどうしても・・・・・
ボディー内部にガラスコーティングをし
乾燥中に作業を進めます。
ボディーにも穴を空けないように
目立たないのが希望と言う事で
今回は
ナンバー穴を利用して取り付ける
バックカメラをチョイスしました。
まだ 穴は何処にも空けていません。
前回 苦労しただけあって
今回はスピーディーに取り付ける事が
出来ました。
御本人様来店にて確認。
とても満足され
「ボディーコーティングとオイル交換
クラッチ学習リセットもお願いされました」
その時 一本の電話が・・・・
「メーター内に アディダスの3本ラインが出て動きません」
緊急出動!!
2015-04-30
無理なお願いがあります?
先日のリアバンパー割れも綺麗に出来上がりました。
ボディーはプラスティックの素材ごとの色なので紫外線で焼けて
自然に色が変わって行きます。塗装の色と若干違い
例え 色を合わせても時間が経てば 色違いが出てきます。
オーナーも出来上がりに 満足して頂きました。
近いうちに
「ボディーラッピングお願いします」
と依頼されました。
「お気付きになっているとは 思いますが お願いがあります。」?
ひょとして 室内の異臭のこと? ですか。
この臭いは 動物の・・・・ ですか。と質問すると
「大雨の日に 助手席の窓を閉め忘れて全開。室内ビショビショで
自然乾燥したのですが 臭いが出てきたので
消臭剤を1本フロア下に流し込んだ」 1本ですか??
「時間が経ったら 刺激臭に変わって 窓全開しないと乗れなくて
子供の送迎にも使えない。」 消臭してください。
原因は フロアマットのスポンジに大量の水を含み
その水が腐り異臭に消臭剤と混ざり刺激臭に変わったと思います。
早速シートとフロアマットを取外しました。
猫の・・・の10倍位の刺激臭で涙が止まりま せ ん。
衣服に付いたら洗濯しても取れそうも無い刺激臭。
フロアマットに強力洗剤 洗濯洗剤を使い
ひたすら踏み洗い 脱水を繰り返し 天日干し。 まだ匂う!
地面に溜まった汚水を 酢で消臭。
先ずスチームクリーナーで固着した消臭剤を除去清掃して行きます。
ん~~ 強烈!! 消臭剤がここまで異臭に変わるとは ビックリ!
消毒専門店に汚水を持ち込み 消臭消毒液を作って頂き
噴射機を室内に入れ 2時間待ちます。室内燻製状態。
シートも分解し洗濯し消臭。
シートスポンジも洗濯 消臭し天日干し。
オーナー様来店し ビックリ。
ここまでするとは思いませんでした。
「やるなら とことんやります。」
ちょっと自慢
ドア内張りも一度剥がし洗濯し接着していきます。
室内乾燥が終わり オーナー様に確認。
一緒に着ていた お子様が 恐る恐る室内に・・・・
「ママ 全然臭わない。」
の一言で家族4人が室内に入りドアを閉める。
室内に何も装備品が無いと 楽々4人入ります。
出てきての感想。病院にいるみたい。
喜んで頂けました。
「あの~ ついでに このスマートにも
ブログに書いてあった様にバックカメラとモニター
お願いします。ネジが見えないように!!」(笑い)
2015-04-29
シフトが動かない。
「コンビニ駐車場でシフトが動かなくなって」
とスマートユーザーの方から連絡が有りました。
スマートでシフトが動かない? ギアーは入らないではなくて?
内容を確認すると 身内のCクラスでした。
夕方までに福岡に帰り着きたいと相談。
状況を確認すると「多分 あれだな」と勝手に判断し 出動。
コンビ二の方に了承を得て駐車場で応急手術開始。
コンソール部分を全て取外し
移動出来る様に小技を使います。
シフトが動くようになり
この状態のまま 私が乗って
店まで帰り
修理となりました。
「何とか2時までに出来ますか」
と言う事で 急いで帰社。
原因はこのレバーです。
シフトの誤作動を防止する
セーフティーレバーが劣化で破損。
(ブレーキを踏まないとシフトが動かない仕組み)
当然新品部品の在庫がない為
過去にもBENZで同等の修理経験有り
薄いアルミ板とエポキシにて加工。
この部分はシフト全体での部品供給となります。
動作確認試乗し 何とか時間に間に合いました。
「BENZも修理されるんですね」に一言
いえいえ Smartもベンツです!! (笑い)
2015-04-28
謎の「-」 犯人逮捕!!
1時間でエンストを起こす修理開始から2週間。
昼間より 夜に症状が出る? 涼しいのに?
時間を気にしながら 「そろそろ 止まる頃」と後方確認しながら
スペースを探し「ドンピシャでエンスト。」
タイマーでも付いてるの?? あっ・・ 電球が切れてる。
フロントパネルを外し 電球を点検すると
「切れてないっすよ」
ライトスイッチレバーかな? 交換しても駄目。
ヒューズも大丈夫??
助手席のヒューズBOXを軽く押さえてみると ライト点灯!
リレー ヒューズの「ガタ」かなと思いつつエンジン始動し
ヒューズBOXを揺さぶってみると
「ピピピ」エンスト メーターに「-」表示現る。
再度スタートさせようとしても KEYマーク。
暫く時間をおいて もう一度実験。「-」表示。
なんと 偶然に「-」表示させることに成功。
何度も取外し点検 接点回復剤塗布していた所。
ヒューズBOXの不良かなと思い 再度取外し点検。
15個以上のカプラーを再度 念入りに点検しながら接続。
この時点では殆ど ヒューズBOXと断定していましたが
最後の大き目のカプラーを点検
「あ・や・し・い・な」
カプラ中央 黄色◎の所に焼け跡発見
配線図を確認すると ライト配線。
ライト不点灯の原因。
ヒューズBOXを調べると
やなり同じ所に焼け跡。
腐食はしていなかったので
綺麗に磨き形成修正にて対応。
カプラ側は 同じサイズの端子で
作製しカプラに組み付けで実験。
エンジン始動で揺らしても
「-」表示なし。
仮組し 時計を確認し 深夜のドライブへGO~!
時間は55分経過 4・3・2・1 1時間経過
「動いてます!」いやいや
まだ安心できない状態。後方を確認しながの試乗は続く。
午前2時の時報がラジオから流れる。
この時点で「犯人逮捕」と断定
2時間半再発なし。
念のため 翌日早朝にライトONで走行 問題なし!
無事 完了しました。
正直 ECU ヒューズBOXの交換と諦めていました。
しかも 何度も取外し点検したカプラ。
原因は 点検ではなく
私の小まめな確認不足。
「今回の修理で改めて 教えられました。」
新しい部品を取り付ければ直りますが再発する可能性はある。
何故そこの部分が悪くなったかの原因を追究しない限り
完治しないことを。ヒントは きっと有る!
完治して 正直 ほっと しました。
さて 次の難題に取り掛かります。
頑張ります。